ドット絵アニメーションの基本
動くピクセルアートの作り方

静止画のドット絵に命を吹き込む「アニメーション」。フレームの考え方から実践的なモーションの作り方まで、基本テクニックを解説します。

ドット絵の夕焼けシーン

静止画のドット絵に動きを加えれば、さらに魅力的な作品になります。

アニメーションの仕組み

ドット絵アニメーションは、少しずつ変化した複数の静止画(フレーム)を順番に表示することで動きを表現します。パラパラ漫画と同じ原理です。

フレームレート(FPS)

1秒間に何フレーム表示するかを「フレームレート」と呼びます。ドット絵アニメーションでは以下が一般的です。

ヒント
フレーム数は少なくても大丈夫。4フレームの歩行アニメーションでも、十分に「歩いている」ように見えます。少ないフレームでいかに動きを表現するかがドット絵アニメーションの腕の見せどころです。

基本のアニメーションパターン

1. 待機モーション(Idle)

キャラクターが何もしていない状態の微細な動きです。呼吸のように体が上下する、まばたきをする、髪が揺れるなどが定番です。

↑ 呼吸するように上下に動く待機アニメーション

2. 歩行サイクル(Walk Cycle)

ゲームキャラクターの最も基本的なアニメーション。左右の足を交互に出す動きを表現します。

重要ポイント
歩行サイクルでは「接地感」が大事です。足が地面に着く瞬間にキャラクターが少し沈むように描くと、重量感が出て自然な歩行に見えます。
1: 立ち
2: 右足前
3: 立ち
4: 左足前

3. 攻撃モーション(Attack)

振りかぶり → 攻撃 → 戻りの3段階で構成するのが基本です。「振りかぶり」を長めにして「攻撃」を1〜2フレームで素早く見せると、メリハリのある気持ちいいアクションになります。

4. エフェクト(爆発・煙・キラキラ)

エフェクトアニメーションは拡大 → 分散 → 消滅の流れが基本です。ドット絵のエフェクトは少ないフレームでもダイナミックに見えるのが魅力です。

アニメーションの12原則とドット絵

ディズニーが確立した「アニメーションの12原則」は、ドット絵アニメーションにも応用できます。特に重要なものを紹介します。

スクオッシュ&ストレッチ

着地時につぶれ、ジャンプ時に伸びる。たった1ピクセルの変化でも効果的です。

予備動作

ジャンプ前にしゃがむ、攻撃前に振りかぶる。次の動きを予告することで動きが自然になります。

緩急(イージング)

動き始めと終わりをゆっくり、中間を速くすると滑らかに見えます。

フォロースルー

メインの動きが止まった後も、髪やマントなどの部位が少し遅れて動くと説得力が増します。

スクオッシュ&ストレッチの実例:

↑ 上昇時に縦に伸び、着地時に横につぶれるボール

スプライトシートの作り方

アニメーションをゲームに組み込む場合、各フレームを1枚の画像に並べた「スプライトシート」を作成します。詳しいゲーム素材の作り方はゲーム素材ガイドもご覧ください。

  1. 各フレームを同じキャンバスサイズで描く
  2. フレームを横一列または格子状に並べる
  3. PNG形式で書き出す(透過背景推奨)
  4. ゲームエンジン側でフレームサイズとFPSを指定して再生
雪だるまスプライト キャラクタースプライト 猫アイコンスプライト

↑ このような小さなドット絵を並べてスプライトシートを作ります

待機1
待機2
待機3
待機4
歩行1
歩行2
歩行3
歩行4
攻撃1
攻撃2
攻撃3
攻撃4

スプライトシートの構成例(行=アクション、列=フレーム)

ヒント
Pixnoteで描いた静止画のドット絵をベースに、少しずつ変化させたバリエーションを描くことで、アニメーション用のフレームを効率的に作成できます。

練習のコツ

  1. まずは2フレームの点滅アニメーションから始める
  2. ボールの跳ね返りを作って「スクオッシュ&ストレッチ」を練習
  3. 4フレームの歩行サイクルに挑戦
  4. 好きなゲームのドット絵アニメーションを1フレームずつ観察する

まずは静止画から始めよう

アニメーションの第一歩は、動かす元のドット絵を描くこと。Pixnoteでキャラクターを描いてみましょう。

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